晴氣姿

美しく晴れ着姿を撮る方法

晴れ着姿の美しさ表現するには大きな花がらから、小さい花柄に至るまで着物の細部まで表現することです。
そこでポイントとなるのがピントを合わせる範囲です。そこでカメラの「絞り」を絞込み(数字の大きいほうする)ます。絞り込むとピント範囲は広がりますが、外光が入りにくくなるのを防ぐため、適宜シャッタースピードを遅くします。手持ち撮影の限界シャッタースピードは六十分の一ですが、手ぶれ補正が付いていれば三十分の一程度まで大丈夫でしょう。

また正面からフラッシュ撮影すると着物に反射して「柄」が白飛びしてしまいますので、斜めから撮影するか又はフラッシュなしで撮影することも「あり」です。そして着物の花柄は複雑なため背景は整理された場所で撮影します。

最適なプリント

大伸ばしするプリントは七五三などのお子さん、お見合い写真、そして成人式等が代表的です。

成人式は式典もありますし、晴れ着姿で街を歩きますので、そのついでに写真を撮ることもあるでしょう。しかし最近では成人式当日は式典とパーティーで忙しいため、事前に着物姿を写真に収める「前撮り」もはやっています。

そして主に大伸ばしするプリントは前撮りのようにスタジオ撮影した綺麗な写真です。プリントは六つ切り以上のサイズにすることが多いと思いますが、2Lプリントはちょっとしたプレゼントに良いサイズです。

晴れ着姿といえば「着物の柄」が美しさを決める一因となりますが髪型やメイクアップの重要です。
ロングヘアはアップにしますが、髪の毛先に動きをつけて軽やかに仕上げるタイプと昔から伝わる新日本髪を少し現代風にアレンジしたスタイルまであります。

メイクアップは今でもピンク系にする事が多く「成人したばかり」の初々しさを表現します。紅もピンク系が多く、光ったものからマット系までバリエーションがあります。

この華やかな晴れ着姿は出来るだけ光り輝く美しいプリントで仕上げるのが良いでしょう。そのお勧めは超光沢紙です。これは通常の光沢プリントの反射率を更に整え、光を均一に反射させる事により「輝くようなプリント」にする手法です。